やっと1巻を読み終えた。

アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

19世紀のロシアを舞台にした、貴族階級の独身青年将校と大物官僚夫人の不倫を軸に、都市と農村、貴族と農民、宗教、政治、歴史を背景に壮大に語られる作品だ。「不倫がテーマ」と一言で片付けられるような内容ではなく、深く人生全般に関わるテーマを語る作品と言える。
登場事物の心理描写が緻密というか、思考に対する洞察が深い。
生きるというテーマと深く向きあって、いろんなことを知ろうと努力してこなければ書けなかったと思う。
それにしても本との出会いって「面白いなあ」とあらためて感じている。たぶんこの本を20年前に読んでいても、これほ絶賛しなかったと思う。
ああ、そしてこの面白さを語る言葉を持っていない自分がもどかしいな。。。
しかし、ヴロンスキーとアンナがはじめて結ばれた日の興奮というか愛と情と不実さいろいろ混ざった、まさに混沌さ鳥肌が立つな。ああ。