仕事のこと

東京に出てきてから仕事の内容が変わっていて、最近はお客様先に出ることもほとんど無くなってしまっている。
当然、仕事の上で悩む(考える)ことも変わるわけで、*未経験故にいろんなことに答えが出せない*というような気持ちになっていたけれど、たまたま週末から読み始めた本に、最近の私の悩みが*世界の経営学者達が最近テーマにして研究していること*だと知り、なんとなくホッとした。
例えば今の仕事で一番比重が高いのは、アウトソーシング先の管理業務なのだけれど、採用面談を2月にやっているように一部業務を拡大しつつ部分的にインソースしていく計画もあったりする。大まかなロードマップは上司が作り海の向こうの人達と折衝して決めていくのだが、私もそこそこ重要なポジションになっていて、目先のことに関しては方向性を決めて、着実に実行して行かなければならない。
私自身が最近、課題意識を持っていることの1つに、アウトソーシング先の製品知識習得に関する問題があり、具体的な対策としてはトレーニングをしたり学習機会を与えるというアクションになるのだが、そもそも「レベルの高いことを望むのは適切ではない。(別の方法で課題を消化するプロセスを考えれば良い)」とか「一定の割合で人が入れ替わっていくアウトソーシング先に教育をしてノウハウを定着化させること自体に無理がある。」とかいろいろと考えてしまっている状態だった。
たまたま「組織学習*1」に関する、最新の研究テーマを読んでいたら、「個人の記憶」と「組織の記憶」のメカニズムは何が異なるのか、「組織の記憶」として定着させるためにはどんな方法が効果があるか探るためにどんな研究がされているのか、一歩進めて「トランザクティブ・メモリー」とはどのような考え方なのか、、、と気になっているテーマが研究されている最中ということで、こんな私の悩みも、経営学者がテーマにするようなこと!!になったんだと、悦に浸るような気持ちになり、最終的にはまぁ明日からも頑張ろうかと思った次第なわけです。問題はなんら解決してませんよ。当然。
その他にも面白いことたくさん書いてあるので、難しい論文読むんじゃなくて、さわりだけ知っておきたいっていう僕みたいな人(所謂、実践側で学術的には入門者)にはちょうど良い内容なんじゃないかなぁーと。
あらためてオススメしておきます。

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

*1:組織が新たな知を獲得し、記憶させ、組織内外に移転させ、複数の知識を組み合わせ、そして新しい知識を創造する