29歳 (新潮文庫)

29歳 (新潮文庫)

自分自身の自覚としては「何も変わっていない」でも、周りの自分を見る目が「少し変わってきている」と思う瞬間って何度もあると思う。
仮に、この本のタイトルが「30歳」で、登場人物がすべて29歳ではなく30歳だったら。
年齢というのは残酷な指標で、強制的に「価値(意味)」を変えられてしまう。
☆☆☆
たぶん、統計を取ると事実とは異なるのかもしれないが、「30歳にして恋人のいない女性は、非常に高い確率で結婚がしたくてもできない。」
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40歳を目前にしている私は、「今日より明日の方が成長して総合的に良い自分になれる。」とは最近思えない。確かに30歳と40歳ではできることが違う。40歳(年齢を重ねてから)の方が向いていることもある。歳を重ねることに合わせて、自分も変わっていかなければならない。
あと10年も働けば、「草を枕に野垂れ死に」で別に構わないという開き直りもあるから、開き直るんだったら自分が楽しいと思うことに全力で取り組みたいよね。