宿題が終わるまでPC禁止ということで、自宅のMacBookがどこかに隠されてしまったため、パソコンなしの生活を余儀なくされていた。
しかしiPadがあればタイピングしない限りにおいては、PCが無くてもほとんど不便がないことがあらためて確認される結果となった。娘も初代iPadを隠れて使っているので、たぶん自室に籠っても勉強しなくて遊んでいるに違いない。

ダブル・ファンタジー 上 (文春文庫)

ダブル・ファンタジー 上 (文春文庫)

ダブル・ファンタジー 下 (文春文庫)

ダブル・ファンタジー 下 (文春文庫)

著者の作品を読むのは初めてだが、週刊文春に連載されていただけあって、中年男性読者を意識した?内容になっている。
大人の恋愛(笑)、過激な性描写(笑)もあり、息つく暇もなく一気に読み終えてしまった。
最近、藤沢数希のメルマガを購入して週末の楽しみにしているのだが、メルマガのなかで、「なぜ、売られているパッケージされたセックスは、一回3万円程度なのに、多くの男は素人女を追い求めるのか?」的な話題があって、この作品にはこの質問(疑問)に対するひとつの答えが書かれているなーと感じた。
著者自身のプライベートでも離婚→再婚というイベントがあり、前半の主人公の夫婦間の話題に関しては、十分それを踏まえた内容になっているんだろうなーと、別の角度からプライベートを覗くような作りになっている。何もない人には書けないテーマだと思うので、いろいろあったんだろうし、過去の出来事にできたからこそ、こうやって形を変えて作品として世に出てきているのだろうから、前向きに前に進んで良かったんじゃないかと、本で楽しませていただいた読者として純粋にそう思う。
まあ、何がいいのか?なんて考えているうちに、貴重な時間は失われていくし著者はすでに49歳。主人公は設定は30台半ば。
いずれにせよ、今の私にとっては面白い作品だった。出会いに感謝。