駅のホームで本を読む

3月に入り、暖かい日が増えている。

今週は仕事に追われ、平日はリラックスする間もなく終わってしまった感じがしたので、週末は少しでも好きなことをしようと、昨日は栗東(滋賀)まで出かけた。

目的地は栗東。エリア会員でいつでも利用可能な、GOLD'S GYM 栗東滋賀店での胸、背中トレ。

徒歩5分の京都烏丸店ではなく、4,50分かけて滋賀に行ってみた。

 

今、住んでいるところは京都の繁華街で、買い物や食事や文化的な施設(美術館、博物館、映画館)、そしてスポーツジムも、徒歩圏内たくさんある。もちろん家の近所だけで、気分転換も含めた生活に必要な要素すべてが揃う。

遠出は、ドライブか電車に乗りたいとか、たまには愛知の自宅に帰ろうとか、なんとなくここ(京都)とは違う場所にいたい、そんな時だけだ。

 

☆☆☆

栗東(滋賀)に話題を戻す。関西エリアで滋賀の人口が増えているということは、少し前にネットのニュースでたまたま見て、なんとなくではあるが認識していた。そして、今回、栗東の駅で電車を降りて、「ああ、なるほどこういうことね、、、」とすぐに理解ができた。正確に言うと駅に近づく車窓から見える景色でも、そのことに気付いた(感じた)。

大阪、京都のベッドタウン、関東で言うとTXの沿線で、駅の近くに新築のマンションが建っているエリアという感じだ。北千住より埼玉、茨城側でも新宿までなんとか通勤できなくもない、そんな感じ。

駅周辺に生活に必要な比較的新しい大型商業施設が揃っていて、戸数の多い関西では高層マンションと言えるような集合住宅が多くある。JRなので駅間の距離が長く、コンパクトで密集度の高い街ができている印象。鉄道と平行して幹線道路もある。道路と鉄道がバランス良く共存している。

 

☆☆☆

2月に新風館の中にある小さな映画館で「ドライブ・マイ・カー」という村上春樹原作の長編映画を2回見た。情報量が多く、シチュエーション的に近い要素も多少なりともあり、色々なことを感じ考えさせてくれる映画だった。これから何回かこの映画を観賞して、物語に含まれている要素(情報)や、各シーンで私が感じたことを整理できれば、ここで文章化にチャレンジしてみたい気もするけれど、まあ無理だろう。

それは、映画同様に非常に長い文章を書くことになりそうで、そういう人生感的なところに通ずる作品で、それだけ自分にとっては重みを感じる作品だった。

 

☆☆☆

やっと本題に入れる。栗東駅には普通電車しか停らないので、乗車時間がそこそこかかる。京都からの車中では「ドライブ・マイ・カー」の原作(短編小説集「女のいない男たち」)を読んでいた。普段は携帯性や保存性を考えてKindleで購入するけれど、今回は映画作品にちょっと特別な感情持ったからか、ほぼ意識はしていなかったけれど先週末に書店で紙の本を手にとり、少し立ち読みしてそのまま購入していた。映画は自分の物語になり、まだどこかに向かって続いている。

栗東の駅で降りた時、日差し、そしてホームの足元の空気、それらから暖かい春の空気を感じた。

短編小説は読みかけで先が気になり、天気もよく気持ちがいい、急ぎの予定も特に無い。

たぶん10分くらいだったのではないか。ホームのベンチに腰掛けて、短編の一話が終わるまでそのまま小説を読んだ。自分と友達とその恋人、昔3人の間にあった話、その後日談。

そして私は、明日は近況報告も兼ねて日記でも書いてみようかな、、、と思ったのでした。

ぼちぼち元気です。春か。